大阪・関西万博 SNS投稿分析
13日に閉幕する大阪・関西万博に関するX(旧ツイッター)の投稿を朝日新聞が分析したところ、開幕直後にあったネガティブな内容が、会期終盤には半減したことがわかった。
開幕前に根強かった運営批判や安全面での懸念などのマイナス面が、来場者の感想などで払拭(ふっしょく)されていった実態が浮かび上がった。
■大型連休から変化
ユーザーローカル社のSNS分析ツール「ソーシャルインサイト」を使い、「万博」「EXPO2025」などの言葉が入った投稿(リポストを含む)を、1週間単位で収集した。
リポスト(再投稿)が多かった投稿の上位千件を対象に米オープンAI社の推論モデル「o3―mini(オースリーミニ)」を用いて感情分析をした。
開幕1週目(4/13~19)のポジティブな投稿は17.1%、「入場に時間がかかった」「人流の想定ができていない」などのネガティブな投稿は53.4%で、残りは中立と判断された。
開幕半年前からネガティブな投稿がポジティブな投稿を上回る傾向が続いていた。
変化があったのは、大型連休が始まった3週目(4/27~5/3)から。
「大屋根リングから見る夕日がきれい」「未来への希望を感じられる」といったポジティブな投稿が23.3%、ネガティブな投稿は43.5%と差が15ポイントほど減り、7週目(5/25~31)には初めてポジティブな投稿の割合が上回った。
その後、ポジティブ、ネガティブ双方の投稿は20~30%台で推移。閉幕直前の25週目(9/28~10/4)のネガティブな投稿は25.3%と開幕時の半数以下となった。
朝日新聞社

