安田純平さんパスポート発給拒否 処分取り消し判決確定 最高裁

シリアで武装組織に拘束され、解放されたフリージャーナリストの安田純平さんが、外務省にパスポートの発給を拒否されたのは違法だと訴えた裁判で、最高裁判所は25日までに国の上告を退け、処分を取り消した判決が確定しました。

シリアで武装勢力によって3年余りにわたって拘束された安田純平さんは、帰国後の2019年にインドなどへの観光目的でパスポートの再発行を申請した際、外務省からトルコへの入国が禁止されているとして発給を拒否され、処分の取り消しを求める訴えを起こしました。

ことし1月、2審の東京高等裁判所は、外務省の処分について「トルコとの信頼関係を損なうおそれがあるとは認められない国への渡航も全面的に禁止していて、やむをえない限度のものとはいえない」と指摘し、1審に続いて違法だとして取り消しました。

国が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の平木正洋裁判長は、25日までに退ける決定をし、発給を拒否した処分を取り消した判決が確定しました。

外務省「適切に対応していく」

外務省領事局は「今回の決定を踏まえて、適切に対応していく」とコメントしています。

By boingo

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